キタガワの1面摩擦圧接機について
キタガワの摩擦圧接機は、他社では行っていない『セミオーダーメイド機』を提供しております。
お客様の課題やご要望をお聞きし、使用感、コスト面、消耗品の入手性などを考慮した上で、長年使用いただける最善の製品をご提案いたします。
Φ10クラス
Φ20クラス
Φ50クラス以上
摩擦圧接とは
異材接合(SUS304+A1100)
中空材接合(S45C+S45C)
摩擦圧接は、一方の部材を高速で回転させ、圧力をかけることで接合面を発熱させて接合します。
回転させながら接合面同士を接触させることで発生する”摩擦発熱”によって部材を軟化させ、接合面を高圧力で押し付けることで分子間結合を強めて一体品にする”固相溶接”という工法になります。
接合面はファンデルワールス力により強固に結合しているため、炭素鋼や合金鋼であれば母材同等の強度を有することが可能です。
圧接可能な材料一覧
摩擦接合は一般的に鉄鋼材に用いられており、その他にも多くの材質に適応することが可能です。
また、アルミやチタンなどの非鉄金属にも有効ですので、自動車部品や建機農機部品のみならず、プラント配管、航空機部品、電極や医療機器など、多岐にわたる製品に活用されています。
出典元:一般社団法人摩擦接合技術協会
船用シャフト
S35C + SUS304
プラント用配管
アルミ合金+ステンレス
鉄筋材
S45C + SD390
弊社NC円テーブル部品
高力黄銅 + S45C
圧接に関するデータ
断面画像
硬度分布
引張試験
キタガワ最大の強みはカスタマイズ力
チャックのカスタマイズで幅広いワークサイズに対応
国内シェア60パーセントを誇るキタガワチャック。
チャックの設計部門と連携し、摩擦圧接に適した専用チャックを搭載。
お客様の社内設備規格に準拠
メーカー指定や機器構成、センサでの検知、フルカバーなど、お客様の設備規格に沿った装置のご提供を致します。
自動化ラインと併せてご提案
ロボットを用いたワークの自動投入など、自動化と合わせてご提案いたします。
キタガワ製の4つの特徴
特徴1 カスタマイズ力
ご要望に応じて、設備をカスタマイズするサービスを提供しております。まずはお客様のご希望を詳しくお聞きし、ベースとなる装置をキタガワ製品の中からお選びします。そこから最適な仕様と機能を組み合わせ、お客様専用の摩擦圧接機としてカスタマイズ設計します。
また、設計段階から導入後のサポートまで、トータルで対応することで、信頼性の高いカスタマイズをご提供します。
特徴2 チャック技術
国内シェア60%を誇るキタガワチャックは、設計部門と連携して摩擦圧接に適した専用チャックを搭載しています。
小径の場合は、キタガワ製の回転シリンダを使用し、「掴む・回す・止める」を高精度で提供します。キタガワ鉄工所の自社製チャックを使用することで、メンテナンスのしやすさや精度、治具交換の簡略化が可能となり、形状や材質、把握傷の有無に応じた最適な提案が可能です。
特徴3 高い同軸精度
キタガワではボールスプラインを採用し、駆動部をワークと同軸上に配置することで、ワークの倒れ幅を大幅に低減し、芯ズレを最小限に抑える設計を実現しています。
特徴4 シンプルな操作パネル
操作しやすいよう、大きめの12インチを搭載。装置の不具合を防ぐため、予防保全として、装置を立ち上げた際には必ず点検項目を表示。
導入事例
キタガワの摩擦圧接技術は、多岐にわたる業界で導入され、長年にわたり高い信頼を得ています。
自動車部品や航空宇宙分野の部品など、精度が求められる製造工程において、その優れた接合性能が多くの企業から支持されています。今回は、実際に摩擦圧接を導入した事例を通じて、その効果とメリットをご紹介します。